ストレージや、サーバなどの筐体をラックマウント(平積み)するための棚のこと。正確には棚板があるわけではなく、支柱のレールにストレージを取り付けていくため「枠」に近いイメージ。
19インチラックの高さは「U(Unit ユニット)」で表される。
「標準的な19インチラック」にはJIS規格と、EIA規格の2種類がある。どちらの規格でもフロント部分の留めねじ間隔が19インチ(約483mm)であることから、19インチラックと呼ばれている。
二つの規格は支柱のねじ穴ピッチの違いで見分けることができる。JIS規格の19インチラックは、均等にねじ穴が開けられているのに対し、EIA規格のラックは、2種類のねじ穴ピッチを交互に配してある。JIS規格のラックに海外製のストレージをマウントことは可能であるが、創意工夫が必要となるため、日本製のストレージにはJIS規格ラックを使う方がよい。
フロント部分の実際の大きさは、6000mm〜700mm等ラックによって大きさが異なる。
高さ、奥行きは、マウントするシステムによって大きさを選ぶことができる。ただし、奥行き1000mmのラックに、奥行き900mmのストレージをマウントすると、配線スペースが足らず扉を立てることができなくなる場合がある。
ストレージにとって適切な環境を維持するため、マウントする機器の必要に応じた電源や冷却ファンなどをラックに取り付けることができる。
オフィス環境に19インチラックを設置する場合は、システムの稼働音、室温の問題に特に注意を払う必要がある。
19インチラックにマウントできるハードウエアを総じて「ラックマウント型」と呼ぶ。
2010/02/15
19インチラックとは
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MIC Associates